5月29日は「呉服の日」・浴衣のルーツをたどる

5月29日は語呂合わせで「ごふく(5・2・9)の日」。
語呂合わせで、和装の魅力を発信したいと思います。
ちなみに、11月15日は「きものの日」というのはご存知ですか?
古来より旧暦の11月は収獲を終えて神様に感謝する月であり、
満月にあたる15日は吉日にあたることから、
七五三詣りを家族で着物を着て祝っていました。
11月15日には家族そろって着物を着てほしいという想いから、
全日本きもの振興会によって「きものの日」が制定されました。
京都市役所では、この日になると着物姿で出勤するという噂も…。
11月15日は「きものの日」が定着しています。
さて、今回はそんな「ごふく(5・2・9)の日」にちなんで、
これからの夏に向けて、日本の夏の風物詩・浴衣の歴史をお伝えしようと思います。
そもそも浴衣はいつ誕生したの?
今でこそ夏のお出かけ着として定着している浴衣ですが、
もともとは入浴時に着る衣装だったことをご存知ですか?
●平安時代
浴衣の起源は平安時代。
当時の貴族たちは蒸し風呂に入る際、水蒸気によるやけど防止と、
裸を隠す目的で、麻の単衣(ひとえ)「湯帷子(ゆかたびら)」を着用していました。
当時の入浴は今のようにお湯に浸かるものではなく、
蒸気を浴びる蒸し風呂が主流だったのです。
●室町~安土桃山時代
浴衣は徐々に湯上り着や寝巻きとして使われるようになります。
当初は「身拭い(みぬぐい)」と呼ばれ、まだ“お風呂道具の一部”といった扱いでした。
●江戸時代
銭湯(風呂屋)の普及により、浴衣は町人文化の中で一気に広がります。
風呂から上がったあとに着るバスローブのような存在から、
そのまま外出できる略装へと変化。
通常の着物と違い、長襦袢を着ずに素肌に直接着られるのも特徴です。
●明治時代
この頃になると、浴衣は大衆の夏着として完全に定着。
特に「注染(ちゅうせん)」という染色法の登場で、藍染に代わり、
優しい色合いやにじみの風合いが楽しめる浴衣が大量生産されるようになりました。
白地と紺地-浴衣の“時間帯マナー”って?
古典的な浴衣には、時間帯に応じた着分けの知恵もありました。
【白地の浴衣】
昼用。家の中で涼しく過ごすのに適しており、見た目にも爽やかで涼感を与えてくれます。
【紺地(藍染め)の浴衣】
夕方以降におすすめ。生地を染める時に使う藍の香りを虫が嫌うとされ、
蚊が多くでる時間帯の外出着として重宝されました。
こうしたちょっとした工夫にも、日本人の美意識と実用性が詰まっているんですね。
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昨今、浴衣は手軽に買えるようになりましたが、
生地の境目の柄の位置がずれていたり、
サイズが合わなかったりする既製品も見受けられます。
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